アイヌの音楽ってすごくね?今後の音楽に求められるアイデンティティー マレウレウとOKI DUB AINU BANDを紹介
皆さんアイヌという民族をご存知でしょうか。もちろん知ってると思うんですけど。
主に北海道、樺太、千島列島、青森県、ロシアの一部などの地域を主な居住地としていた先住民族です。
僕は青森県出身なのでアイヌの文化とか生活のこととか、なんとなくでしか知りません。
でもアイヌの音楽はなんかすごいってことを伝えたい!
今回は僕が最近知った、アイヌの音楽を演奏するグループを2組紹介します。
マレウレウ
まずはこちらを
すごくないですか、これ。何がすごいかってのは言葉にすると難しいんですけど。
輪唱?っていうんですかこれは。でも特に決まったメロディラインは最初のソロ部分だけなんですよね。あとはどうやって歌ってるんだかよくわからない。
教育されて体に染みついた西洋音楽の概念とか音階とかをぶっ壊して、というか元々文化としてアイヌの人たちに伝わって残ってきてたんだけど、とにかく僕には衝撃的でした。
アイヌには文字が無いし、おそらく楽譜も無いのにこうやって音楽が残り続けるってすごいですよね。
なんとなく音楽の授業で習ったケチャにも近い感じもしますが、アイヌのウコウクはもっと「歌」って感じがします。
マレウレウについて
マレウレウとは
アイヌの伝統歌「ウポポ」の再生と伝承をテーマに活動する女性ヴォーカルグループ。さまざまなリズムパターンで構成される、天然トランスな感覚が特徴の輪唱など、アイヌROOTSのウポポを忠実に再現する貴重なアーティスト。
アイヌの女性4人組(1人活動休止中)で日本各地でライブ活動もしているようです。
僕は大好きなアジカンのボーカル、後藤正文とマレウレウが共演したことでこのグループの存在を知りました。ただの民族音楽の1つにしておくには勿体ないくらいかっこいいですよね。
参考記事:
もっといて、ひっそりね。(後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)) | RECOMMENDS | only in dreams
「アイヌの女としてきれいになりたい」 現代に生きるアイヌの文身(いれずみ) | VICE JAPAN
インタビュー:伝統の形は尊重しつつ、歌って楽しくかっこいいもの――マレウレウの“ウコウク”から聴こえる変化と冒険 - CDJournal CDJ PUSH
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OKI DUB AINU BAND
まずはこちら
Sakhalin Rock by Oki Dub Ainu Band
OKI DUB AINU BANDとは
カラフト・アイヌの伝統弦楽器『トンコリ』を現代に復活させたOKIが率いるAINU ROOTSバンド。電化したトンコリをベースとドラムで強靭に補強したヘヴィなライブサウンドに、アイヌに歌い継がれるウポポ(歌) の伝承曲やリムセ(踊り)、アフログルーヴ、レゲエ、ロック等が混在した越境DUBサウンドで人気を博す。主に海外フェスでのライブ実績を重ね、アルバム「OKI DUB AINU BAND」(06年)のリリースを機に日本上陸。
アイヌ独自の楽器トンコリのサウンドが特徴的です。民族楽器を現代音楽に融合、というよりは民族楽器で現代音楽を演奏している感じですね。リズム隊がTHEATRE BROOKの人たちでグルーブハンパない。
民族音楽が現代音楽と融合って、沖縄とか奄美の島唄はJ-POPとして数多くやってますけど、ダブとかレゲエに寄せてくるのは新しいですね。でもリズム的にはそっちの方が合わせやすいのかもしれません。
海外ツアーを頻繁に行っていて、最近までオーストラリアツアーをしていたようです。
残念ながら音楽的には日本ウケしなさそうです。日本の(?)民族音楽が海外のほうがウケがいいのも変な話ですよね。Youtubeのコメントも海外からのもののほうが多いのが寂しいです。
参考記事:
OKI DUB AINU BANDの最新作『UTARHYTHM』配信 - OTOTOY
まとめ
僕はバンドをやめてからというもの、音楽の趣味がガラッと変わってしまった感じがします。アコースティック寄りの音楽を好むようになりました。
EDMとか機械で作る音楽が流行っているんですが、誰でも音楽が作れるようになったからこそ、今後音楽制作にはより強いアイデンティティーが求められてくると思います。
アイヌのような自分の生まれや、文化をそのまま表現する民族音楽は誰もが聞くような大衆ポップにはならないまでも、1つの主張の強い音楽として台頭してくるのではないかと予想しています。
そんなことより単純にかっこよくないですか、アイヌ音楽。どうですかダメですか?
ではまた。
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