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最低賃金1500円デモに批判コメントが殺到する日本ってどうかしてるぜ

※初稿2017/0418 加筆修正2018/03/02

 先日エキタスという団体が「最低賃金を1500円にあげろー」というデモを行ったことが話題となりました。

 

 僕はそのニュースを夢のある話だなーと思いながら読んでいました。しかし、ニュース記事のコメントや、ブログなどを見ると批判コメントが非常に多いのです。

 

 最低時給1500円ってそんなにダメなことなのか?

 

 僕には全然そう思えないぞ! というお話。

 

参考記事:

「最低賃金、時給1500円なら夢ある」若者らデモ

「最低賃金、時給1500円なら夢ある」若者らデモ : 金速

 

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僕の時給は950円です

 いいことばっかりじゃね?

 僕はフリーターで時給は950円です。生活は楽じゃないです。もしもこの時給が1500円になったら、欲しいものが買えて、労働時間も減って、健康になって、結婚してもいいかななんて思っちゃったりして、子供も作ろうかなんてなったりして、なんだかいい感じですね。

 

 消費は増えて、労働環境は改善されて、医療費は下がって、出生率は上がって、もしかして日本が抱えてる問題が大体解決するんじゃないですか?

 

 最低賃金をあげたら何が問題なんでしょうか。ちょっと僕にはわかりませんね。

 

批判してる人ってお金欲しくないの?

 でも批判コメントとか「論破してやったぜ」みたいなブログがたくさんあるんですよね。これはちょっと不思議というか、日本大丈夫かよって思いました。みんな社畜かよ。

 

 経営者とかお金を払う側の人が「ちょっと売り上げ的にそれは無理っすわー」って言うならわかるんですけど、批判してる人って大体がそうじゃないですよね。雇われてる側の人ですよね?

 同じ労働をするなら高い賃金を貰えたほうが絶対に良いと思うんだけど、批判している人たちってそうは思わないんでしょうか。

 

 頭のいい人たちが物価がどうとかGDPがどうとか言うんですけど、やってみないとわかんないじゃん。フリーターなんて(というか僕ですけど)バカだからお金貰ったら結構使うよ? 経済回るよ? で、最悪物価が上がったとしても賃金上がってるんだからノーダメージじゃん。

企業間で起こる囚人のジレンマ

 たしかに企業としてはキツイかもしれないですけどね。でも全体の賃金が上がれば消費も増えるわけで。賃金が底上げされてるのに売り上げが増えないならそれは企業が悪いんじゃないかと思うんですけど。

 

 なんかこのバイトの時給って囚人のジレンマ的な要素を感じます。全体で賃金上げたら成功するけど、自分のとこだけ時給上げるとダメージくらっちゃうみたいな。

 

 あと自分のスキルを磨いて時給上げてもらえ的な批判してる人は最低賃金の意味わかってないですよね。時給あがったら最低賃金じゃないじゃん。スキルがある人には2000円とか、もっと出してっていうことを言ってるんですよ。

 

みんなで貧乏になろうとしてないか?

 最低賃金1500円にしてって言ったら批判して、人並みの生活するには月収50万円必要ですって言ったら批判して。なんか日本人はみんなでそろって貧乏になろうとしているような感じがします。

 

 清貧といえば聞こえはいいですけどね。質素に謙虚に生きてきて気づいたら日本っていう国はどんどん貧乏になっていってるじゃないですか。自称先進国って感じで、現実をみたら経済規模はアジア諸国にそろそろ追い抜かれそうですよね。

 

 「金持ちになりたいから時給上げろー」っていうデモやってる人たちは現実が見えてるような気がします。 

理想を掲げないと何も変わらない

 ここまで書いて言うのもなんですが、最低賃金1500円は現状ほぼ不可能でしょう。多分デモやってる人だってそんなのわかってるんですよね。無理を承知で言ってるんです。

 

 それでもなぜ主張を続けるのかというと、理想が無いと何も変わらないからです。

 「1500円はダメだけど1100円ならいいよ」ってなるかもしれないしね。

 

 プロ野球選手になりたくないと思ってる人が、プロ野球選手になる確率はゼロじゃないですか。でもプロ野球選手になりたいってちょっとでも思ってるなら、なれるかもしれない。可能性はありますよね。

 

 フリーターが最低賃金あげろって言うのは何もおかしなことではないはず。むしろ主張していくべき。

 

 まとめ

 お金はいっぱいあったほうが楽しいじゃないか。みんな金持ちならみんな幸せでしょ。みんなで金持ちになろうよ。

 ではまた。