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ジャパレスで働くってそんなに悪くないぞ メリットデメリット

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オーストラリアワーホリを振り返る 2年目その4 ジャパレス編。

 

ワーキングホリデーや学生ビザでオーストラリアに来ると現地で働くことができます。色々な留学情報サイト、ワーホリブログなどを読んでいると、給料の高い地元経営の会社、いわゆるローカル企業で働くことがベストな選択であるというような風潮があります。最低賃金をしっかりと守っている(場合が多い)し、英語を使う環境に身を置くことでさらに語学力が伸びるというメリットがあります。

 

そんなローカルジョブと正反対の存在として扱われているのがジャパニーズレストラン。略してジャパレス。

給料は安く、労働時間は長いのに残業代は出ない。働いているのは全員日本人で英語を使う機会が全くないという噂ですが果たして本当にそうなのでしょうか。

 

 

ローカルジョブが一番いいという論調はごもっともです。ではジャパレスが全然ダメかというと実はそうじゃないんだぜ! と僕は言いたい。

 

 

ジャパレス!

ジャパレス!

ジャパニーズレストランの略。寿司屋もラーメン屋も焼肉屋も定食屋も全部ジャパレス。なんて雑なカテゴライズ!

 

ジャパレスの多くは日本人経営ですが、最近では日本食の需要の高まりからか韓国系中華系オーストラリア系の経営者も増えてきています。日本人が全く働いていない店や、店長だけが日本人という店もあります。

とはいえ基本的には日本人しか働いていない店、日本人しか募集していない店がほとんどです。

 

僕は日本人経営の焼肉屋で働きました

13か月のファーム生活を終えた僕はシドニー市内にある焼肉屋でホール担当として働き始めました。

 

時給は16ドル。2016年当時のオーストラリアの最低時給は約17ドルでした。16ドルという時給は違法なんですが、当時のジャパレスで16ドルは実はめちゃくちゃいい方でした。12ドルとか13ドルのところが普通にあります。

 

 

仕事の内容はお客さんを案内して、コンロに火をつけて、肉を出す! って感じでした。日本の焼肉屋とあんまりやることは変わりません。ただ日本の飲食店と比べると仕事に対してキッチリしてる感じがします。ファームでゆるゆる生活をしていた僕としてはそこがちょっと辛かったです。

 

その焼肉屋では3か月くらい働きました。友人からローカルジョブを紹介してもらえたのでやめることにしました。

 

 

働いてみて感じるジャパレスのメリット

誰でもすぐに雇ってくれる

一番のメリットはすぐに雇ってくれるところです。英語が話せなくても、未経験でも、日本人というだけで雇ってくれるところがたくさんあります。異常です。

日本では考えられません。雇う理由が「日本人だから」これは海外慣れしてない時期にはとてもありがたいです。

 

意外と英語の勉強ができる

日本人以外のもお客さんとして外国人がたくさんやってきます。むしろ日本人客のほうが少ないです。そのためホール担当になると英語を使うチャンスはかなり多くあります。接客用語、料理用語など新しい知識も身につけられます。

 

そして何より日本人に教えてもらえるというのが大きいです。ジャパレスの正社員は英語が話せる人が多いので、接客英語や料理の説明の仕方などを聞くと丁寧に教えてくれます。即効で使える英語を働きながら覚えられるのです。

 

ご飯がうまい

オーストラリアで日本食を食べるとものすごく高いです。生姜焼き定食が20ドルとかラーメンが15ドルとか。しかしジャパレスで働くとなんとそれがタダ。食費を浮かせすことができます。

ジャパレスだと米を食べられる可能性がかなり高いので「米を食わなきゃいきていけん」というタイプの人には大きなアドバンテージになります。

 

デメリット

もちろんデメリットもたくさんあります。

良くも悪くも日本

日本製品や日本のサービスのレベルは非常に高いです。ジャパレスに来るお客さんも日本クオリティの「おもてなし」を期待しています。

ジャパレスで働いたらそれを自分がやらなければいけません。アルバイトの低賃金でそこまでやるのはちょっとなぁ……と思うことは多々あります。

 

礼儀にうるさい部分もあります。上下関係や年齢や敬語の使いかたなど、外国に来てまでそんなことを考えるのは面倒だなぁと思う瞬間も多いです。
 

低賃金、手渡しの給料

ほとんどのジャパレスは最低賃金を守っていません。守っていないので記録に残らないように給料は振込ではなく手渡しです。

「"ローカルで働くスキル"のない君たちを雇ってあげてるんだから我慢しなさい」ということらしいです。うーん正論。嫌なら他を探せってことですね。自分を磨いて抜け出すしかない! 逃した魚はでかいと思わせるべく頑張るのだ。

 

実は学生ビザを持ってると逆にこの給料手渡しはありがたいです。学生ビザは週に20時間しか労働できないという決まりがあるので、この記録に残らないやり方で生活費を賄っている人が多いようです。

 

追記:

2016~2017年くらいに違法賃金のジャパレスが労働者から訴えられるということが何度かありました。そのためか最近では最低賃金をしっかり守っているジャパレスも増えてきています。会社が大手だったり日本企業の海外支店の場合はほぼ最低賃金は守られています。

 

使い捨て感がすごい

ワーホリで働く人はだいたい3か月くらいでやめてしまう人が多いです。さらに1つの雇用主の下で働ける期間が6か月と決まっています。つまりすぐいなくなります。どうしても雇う側はワーホリを邪険に扱いがちです。(もちろん人によって違いますが)

 

劣等感がすごい

多くのブログ、留学エージェントなどがジャパレスで長期間過ごすことを失敗例として扱っています。「英語がわからず、ジャパレスで働いて、日本人の友達しかできない」みたいな。

そんなことを言われるとジャパレスで働くのがちょっと惨めに感じてしまいます。僕のワーホリは失敗だったのでしょうか。

 

 

ジャパレスで働くってそんなに悪くないぞ 

いや、そんなはずはない。

ジャパレスで働いていても友達はいくらでも作れます。英語も勉強すれば伸びるし、練習すれば話せるようになります。頑張れば時給もあがります。

友達が日本人しかいなくても別にいいじゃないですか。友達に国籍は関係ないぞ。

 

そもそもワーホリに行く20代後半の人なんてどうせ(程度の差はあっても)みんな人生失敗してるんだから、今更ワーホリ失敗もクソもないじゃないか。もっと適当にいこうぜ。

 

まとめ

ジャパレス。みんなが言うほど悪くはないです。特別良くもないけどね。

オーストラリアにいるとジャパレスのことを酷く悪く言う人がかなり多いですが、実際はそこまででもありません。

どんな職場においても良い点悪い点はあります。例えばローカルジョブだと賃金が高いかわりに能力がないとすぐにクビを切られるし、仕事をあまり教えてもらえなかったりします。

 

職に貴賤なし。どのような仕事もリスペクトされるべきです。

 

ではまた。