オーストラリアワーホリ生活を振り返る 1年目その1 絶望のシドニー編
2017/05/11 加筆修正
僕は2014年9月末からワーキングホリデービザを使ってオーストラリアに滞在していました。
当時、オーストラリアに関する知識がほぼ無い状態の僕は、とりあえず一番大きい町に行ってみよう、という単純な理由でシドニーへ足を踏み入れるのでした。
絶望の幕開けとも知らずに。
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絶望のシドニー
出発&到着
2014年9月下旬。その頃住んでいた三鷹のワンルームを引き払い、成田空港からオーストラリアへと出発しました。ちなみに成田空港に行ったのはその日が初めてでした。
まず最初にゴールドコーストで入国して、そこから乗り換えてシドニーに行くという行程でした。一番不安だった入国審査がものすごくあっさりしていて、僕は妙な自信を得るのでした。
僕はオーストラリアに行く前からなぜか謎の自信に満ち溢れていて、更には「ワーキングホリデー完璧ガイド!」というサイトを参考にして、なんでも自分でやってやろうという気概に満ち満ちていました。
aus-working-holiday.seesaa.net
多分、ビザの申請が自分でスムーズに出来てしまったので変な自信が付いてしまったんだと思います。
僕はその日泊まるホテルも予約せずにシドニーにやってきたのでした。
ホテルを予約してない!?
今考えると本当に非常識です。怖れを知らない僕は、宿に当日直接行って泊めてもらおうとしていたのです。言葉がわからない&土地勘のない場所で! これはクレイジーすぎますね。頭どうかしてます。
しかも来たばっかりなのでネットも使えない状態。唯一の頼りが「地球の歩き方」というガイドブック1冊のみ。
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シドニー市内、セントラル駅を降りて、ガイドブックの巻頭に申し訳程度に付いている地図を見ながら、僕はやっと気づくのでした。
「あれ、これって結構ヤバい状況なんじゃね?」と。
ホームレスのおじさんに助けられる
地図を見てホテルの場所どころか、自分がどこにいるのかさえもわかっていない僕にホームレスのおじさんが話しかけてきました。
どこにいきたいんだ、と言うので安い宿を探してるというと、とりあえずピットストリートに行けばなんとかなると教えてくれました。
オージーは優しくていいなぁ。
でも今考えてみるとピットストリートに行けばなんとかなる、という助言はものすごく雑だよなぁ。宿探してるのに、道の名前を教えてくるんだから。
ともかくおじさんの助言に従いピットストリートを歩いていると数件のバッパーを発見。メイズパックパッカーズというところに飛び込みで行ってみました。
が、まさかの満室。その周りにある数軒あるバッパーも満室。バッパーで満室とかあるのか……? それともこれはアジア人差別か? と考えているとそのうちの一軒が2日間だけなら空いているというのでそこに泊まることにしました。
4人部屋で同部屋にはイングランド人とフランス人兄弟。キッチンを覗いてみると白人がたくさん。この辺のバッパーは客を選んでるのかなーという印象。
フランス人はこれからゴールドコーストにサーフィンしに行くと言い、イングランド人はこれからパブでナンパしてくると言っていました。
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オアシスバックパッカーズ
2日後、予定通りに宿を追い出され、再度宿を探すことになりました。
とりあえず長期間宿泊できる場所と、仕事や今後の部屋探し、情報収集のためにネット接続できる環境が必要です。この時点でまだ現地で使えるスマホを持っていません2日間一体何をしていたのでしょうか。
仕方がないので市内を歩き回ることにしました。数軒回ってやはり満室拒否を食らいます。4軒目くらいのところで、じゃあ他にバッパーはどこがあるんじゃ、と若干イラつきながら聞くと市内のバッパーリストを貰いました。
そんなのあるなら先に教えてくれよ……
リストを見ながら近い順に回ってオアシスというバッパーにたどり着きました。2日間の間に予約しておくという発想が無かったのはやっぱりクレイジーです。
ここは韓国人が経営していて宿泊客も韓国人が多かったです。受付でも最初韓国語で話しかけられました。
Wi-Fiが使い放題でキッチンもシャワーも数が多いので使いやすかったです。何より安かった。ただ、布団がハムスターのにおいがします。あと、干していた洗濯物のTシャツが1枚なくなりました。盗まれたのか、勘違いで持っていかれたのか。まぁ外国ではそういうこともあるんですねぇやっぱり。お気に入りだったので残念。
兎にも角にも、長く泊まれてネットが使えるバッパーを見つけました。ここから行動開始です。このバッパーには3週間くらい泊まりました。
メンタルをやられた僕はついに留学エージェントを頼る
初めての海外なのにノープランで1年間滞在するという、色んな意味で可哀そうな僕は先の「バッパー満室攻撃」でかなりメンタルをやられていました。(すべては自分の非常識さが招いた結果だということも知らずに)
ものすごい焦燥感とホームシックでした。誰でもいいから日本人と日本語で会話したいと思った僕はガイドブックの中に留学エージェントというものを見つけるのでした。
つまりは語学学校を紹介してくれる会社のことなんですが、学校には行かない、エージェントは使わないと言っていた人間が、国外にでて数日で留学エージェントに泣きつくことになりました。
こちらの人たちは一銭もお金を払わない僕にも優しく色々と教えてくれました。パソコンもただで使わせてもらいました。
特に僕が求めていた、仕事、携帯電話、銀行口座開設のことを優しく丁寧に教えてもらいました。ありがたや。口座開設に至ってはもうほぼすべてやってもらいました。無料で。
携帯はレンタル携帯を勧められたので、その言葉に踊らされ即日契約しました。
後々考えてみるとこの判断は誤りでした。レンタル携帯は初期費用が安い代わりに1年縛りがあるし、通信料も高いです。
ワーホリならプリペイドSIMが絶対にお得です。短期間で行くならレンタル携帯はアリかもしれません。
シドニー脱出を画策
そろそろこの辺で僕もわかってきました。
「俺思ってた以上に英語喋れないかも!」
これは日本出発前に気づくべきでした。しかもここに至ってまだ"かも"とか言ってるあたり自分にかなり甘いです。もちろん日本でもちょっとは勉強して全く相手が何言ってるかわからないという状態ではなかったんですが、これで働くのはなぁという感じです。
日本食レストランで働いても良かったんですが、とにかくシドニーから逃げ出したいと思いました。そして決断。
シドニー出てファームで働く。
セカンドビザを取るという大義名分で都会から逃げ出すことにしました。
銀行のカードができるまではシドニーを徒歩で観光したりカジノに行ったりして過ごしました。その間になんとかファーストフードの注文ができるようになりました。
そして10月中旬。僕はクイーンズランド州へと向かいました。
次回、ファームジョブ編へつづく。
ではまた。
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