シドニーで一番うまい抹茶パンケーキはタイ人が作る / The Brothers Cafe
うまいパンケーキが食べたい。抹茶味でお洒落な感じで、ブログのネタになりそうなら尚良し。そんなパンケーキを出す店はどこかにないものか。というのがシドニーにいる人々の昨今の最大にして最重要な悩みでありますが、そんなどこにも答えなどないような悩みをまるで愚問であるかのごとく解決してしまうカフェを私はついに発見してしまった。
その名もThe Brothers Cafe
セントラルステーションから歩いて5分ちょいのところにあるこの店の抹茶パンケーキがやばい。急に語彙力が低下してしまうくらいやばい。
The Brothers Cafe
その日は土砂降りであんまり外に出かけたくなる感じの天気ではなかったのだけれど、僕はどうしても抹茶パンケーキが食べたかった。インスタグラムでものすごくいい感じのカフェを見つけてしまったのだ。とにかく映えに映えている抹茶パンケーキ。そのためだけに
「雨降ってるからいきたくねぇ」
という彼女を説得してセントラルまで向かった。
晴れていれば5分くらいで着く店だが、雨がひどいせいで10分以上歩いた。靴もジーンズもびしょびしょだ。たかだかパンケーキ1つになぜここまでの執念を燃やせるのか自分でもまるでわからなかったが、この日は「必ずやかのパンケーキを食わねばならぬ」と謎の意欲に満ち溢れていた。
やっとの思いでカフェに辿りつくと、そこにはタイ人がいた。
Thaibonara
The Brothers Cafeはタイ系のカフェだ。
ウェイターのタイ人は陽気で礼儀正しい。微笑みの国を体現するかのような人物だった。ナイスガイ。雨で陰鬱になった気分も吹き飛んでしまう。キッチンにもう1人従業員がいたが彼もタイ人だ。
何人がどこでどんな料理を作ろうとどうでもいい。問題はうまいかどうかなのだ。
さっそくメニューから抹茶パンケーキとコーヒーを注文する。それから、「タイボナーラ」なるパスタも。
「君、日本人? ちょっと辛いけど大丈夫? ま、普段ワサビ食ってるから大丈夫か」
タイ人ジョークが炸裂。
まずはラテとチャイラテが登場。
かわったカップで出てきた。ダブルウォールグラス。お洒落。
抹茶パンケーキは作るのに時間がかかるらしいので先にタイボナーラを食べる。
辛い。タイボナーラは辛いカルボナーラだった。名前でなんとなくわかってたけど。そしてうまい。チーズと唐辛子がバッチバチにきまっている。普通カルボナーラを辛くしようと思うか? ペペロンチーノとかアラビアータとかもっと辛くできそうなパスタがあるのにカルボナーラを? でもタイ人はやる。そしてうまい。クリーミー且つピリッとしてる。
Matcha tea pancake
タイボナーラを食べ終わるころに待望の抹茶パンケーキが登場。これのために今日はここまで来たのだ。
スフレっぽいパンケーキで皿をちょっと動かすだけでプルンプルンする。ふわっふわ。ブルーベリーっぽくみえる黒いやつは実はタピオカ。
抹茶ソースをかけまくる。もとの姿がわからなくなるほどにソースをかけて食べる。
さっきも言ったけど超ふわっふわ。スフレ? スフレってなんななのかいまいちわかってないけどやばいぞこれ。口の中でシュワっと溶ける感じ。
もしかしてシドニーで一番うまいのでは? こういうインスタ映えを狙ったパンケーキの店なんてだいたい1回行けばもういいかな、と思うんだけどこれは毎日食べれる。通うわこの店。
シドニーで一番うまい抹茶パンケーキを作るのがタイ人だったとは。予想外だった。
帰り際に写真を撮っていたら例のナイスガイも一緒に写ってくれた。
雨で沈んだ気分を晴らしてくれる素晴らしいカフェだった。
The Brothers Cafe187 Thomas St, Haymarket NSW 2000
0416 642 535
Mon - Fri 6:00 - 18:00
Sat, Sun 9:00 - 18:00