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【期間工日記】その2 寮生活 ~住んでも都には一歩届かず~

ここには何もかもがあるし、何もかもがない

 ハイエースに乗せられて、2時間半。私は愛知県のとある町へとやってきた。これからとある自動車メーカーが所有する寮で生活することになったのだ。周りにはとにかく山。近くのコンビニまで歩いて20分。町に出てもまともな商業施設はない。

 しかし居心地の良さを感じてしまうのはなぜなのか。

 

 期間工日記 その2 寮生活。

 

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ここには何もかもがあるし、何もかもがない

 寮生活は不便である。まぁ確かに不便で住みにくいが、それをわざわざ口に出して言うような人は、大体何に対しても不満を言うものだ。住めば都、とまでは言わないが努力次第で政令指定都市くらいにはなるのではないだろうか。

 それに期間工の寮というのは不便というよりも、「普通とは違うだけ」というような感じがする。素直に郷に従ってしまえば意外と住みやすいかもしれない。LGBT然り、自分を基準とした「普通」とは違うということを受け入れるだけで世の中は大きく向上するのではないか。

 

何もかもがない

 「いやいや、ちょっと待ってください。いくら何もないと言ったって、ここまで何も無いなんて、僕、聞いてないですよ。コンビニが少し遠いっていうのはまぁ我慢しますよ。でもね、駅前にこれといった店がなんにも無いんじゃ話になりませんよ。これといった店って何かって? そりゃまぁ色々ですけど。ユニクロ、無印、ドンキ、ヨドバシ、吉野家、すき家、松屋、日高屋、大戸屋、ガスト、サイゼリヤ、手頃な値段のラーメン屋、鳥貴族。こんなもんでどうでしょうか。このどれか1つでも近くにあったのならどんなに便利なことか! だが、無い!

 

 と寮についた時分に私は高々と宣った。

 

 何もかもがここにはないのだ。

 

何もかもがある

食堂

 何もかもがないと言ったが、実はここには何もかもがある。まったく矛盾した話だが、確かにそうなのだ。まず特筆すべきは寮内にある食堂である。

 

 食堂。これは有料である。食堂というよりはバリエーションの少ない定食屋という感じだ。期間工なんだから食事くらいタダにしてくれという人も多いが有料であることのメリットは大きいように思う。

 

 飲食店にはまかないというシステムがあるが、あれは非常に厄介なものだ。まず無料ということ。これが非常に面倒で、「タダで食わせてやってるんだから感謝しろ」的なスタンスの輩が絶対に現れる。もちろんありがたいことではあるが、タダで飯が食えるという条件だからこそ働いているのに、毎度毎度気を遣って食べなければいけないのはなかなか辛い。

 

 しかも最近ではまかないが無料ではない飲食店も多い。半額とか3割程度の金額を払わされることがある。そのくせ自分で作れだとか在庫を気にしろなどといちいち注文をつけてくるのだ。しかもお金を払っているのにご飯をちょっと大盛にしただけでいちいち目くじらをたてるのだからやっていられない。

 

 有料であるということは、つまり客としていられるということだ。料理を作る側と食べる側の主と従の関係が守られているというのはありがたいことである。もちろんそれで横暴な態度にでるという意味ではない。

 

 外食できる場所が他にないだけにこのような食堂は非常に便利である。ちなみに料金は日替わり定食が450円ほど。カレーライスは350円くらい。少し高いように思うがご飯とみそ汁はお替り自由。悪くない。

 

 

大浴場

 大浴場も魅力の1つである。風呂トイレ共用と言われるとなんとなくネガティブな印象を持つかもしれないが、大浴場付きならばどうだろうか。銭湯がいつでも無料なのだ。しかもサウナ付き。悪くない。

 

 水回りを自分で掃除しなくてもよいというメリットは大きい。時間も手間もかからないし、洗剤や用具を買う費用も必要ない。しかも仕事終わりに毎日綺麗な大浴場に入れるのだから気分が良い。

 

一人部屋

 入居者にはそれぞれ一人部屋が割り当てられる。私には約6畳の洋室が割り当てられた。スプリングの入ったベッドと大きい収納、小さい冷蔵庫と小さいテーブルのある部屋だ。

 

 これはシェアハウス暮らしの長い私には十分すぎる部屋だ。毎日2段ベッドの上段に上らなくてもいいし、カーテン1枚隔てた向こう側に外国人が住んでいるということもないし、何より窓がある。そもそも比べる対象が間違っているのかもしれないが……

 

 そもかく、特に不備の無い家具付きの部屋に無料で住むことができる。東京で同程度の広さなら最低でも月々5万円はかかるはず。住んでいるだけで年間60万円もお得だ。

 

まとめ

 何もないとは言っても、生活にはまったく困ることが無い。娯楽が無いというのはネックだが、ネットが使えれば映画でもなんでも見れるし、なんとかならないこともない。

 アマゾンでなんでも買えるし、インターネットが都市部と地方の格差を埋めているというのは本当かもしれない。

 しかし、住めば都、と言うには少し遠い気がする。都会の便利さにはどうにも手が届かない。だからといって悪い部分ばかりでもない。土地は広いし、食いっぱぐれのない仕事も多くある。

 

 ただ私は現在、日高屋のダブル餃子定食が食べたい。食に関しての選択肢が少ないのは少しストレスかもしれない。

 

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 ではまた。

 

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