【多読の記録】その2 First They Killed My Father -A daughter of Cambodia remembers-
英語の多読2冊目です。First They Killed My Father/最初に父が殺された
アンジェリーナ・ジョリー監督でネットフリックスで映画化されました。映画がかなり面白かったので原作も読んでみることにしました。
映画のレビュー記事はこちら(ネタバレ有り):
語彙数:95,101
多読合計語彙数:134,396
First They Killed My Father
First They Killed My Fatherはルオン・ウンによる回想録。1975年から1980年までのポルポト政権下の強制労働、飢餓を強く生き抜いた様子を描く。
2000年に発表され、2017年にはアンジェリーナ・ジョリー監督で映画化。ルオン・ウンは脚本を担当する。
映画との違い
当然なんですが、原作の方が描写が細かいです。いつどこに行ったとか、誰がなんと言ったとかそういう部分がかなり詳細に描かれています。5歳の子供がこんなに覚えてるものか? というくらいに細かい。そのくらいショッキングなことの連続だったんだろうなというのが想像できます。
映画ではベトナム軍の難民キャンプで兄弟が再会するところで終わるんですが、原作では主人公がアメリカに亡命する直前まで描かれています。難民キャンプでの生活の様子。家族と別れ、ベトナムに密入国してタイの難民キャンプに移り、アメリカからのスポンサーを待つ様子が描写されています。
多読用の書籍として
映画が面白かったという理由だけで買ってしまったんですが、読み終わってから調べると語数が10万近くありました。多読は100万語を目標にする人がかなり多くいますが、その10分の1を1冊で終えてしまいました。ある程度ストーリーを知っている状態で読んだのでとくに難なく読むことができました。まぁでもやっぱり、長いなぁという感覚はありました。
ノンネイティブの作者
著者がネイティブスピーカーではない、というのも読みやすかった要因かもしれません。著者であるルオン・ウンは10歳までカンボジアで育ち、その後にアメリカへ亡命しています。10歳を過ぎてから英語の学習をはじめたため、学校ではかなり苦労したようです。
ノンネイティブだから英語のレベルが低いとは思いませんが、わかりにくい表現はかなり少ないように思いました。
kindleに助けられる
キンドルのwordwiseという機能にかなり助けられています。難しい単語には英語での注釈が自動で付き、単語を長押しすると日本語の辞書も表示されます。このおかげで自分のレベルよりも少し上の本でも読むことができるような気がします。
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それでも時間がかかった
キンドルに助けられ、ストーリーも知っていたとはいえ、読み切るのにはかなり時間がかかりました。読み切るのに約1か月かかりました。特に毎日時間を決めて読んだりはしていなかったんですが大体週に3,4時間くらいのペース、15時間くらいかかりました。多分。
物語の性質上、序盤中盤がもったりしているのが辛かったです。後半は展開にかなり勢いがあるので一気に読めました。
まとめ
突拍子もないことはまず書かれないので自伝、伝記は英語多読にかなり向いているジャンルなんじゃないかなと思いました。ただ「半生を描く」的なものが多いのでボリュームが大きいものが多いというのが難点かもしれません。
次はもうちょっと簡単な本にしてみようと思います。
ではまた。