Travel Banana

シドニー生活を発信するブログ

【映画レビュー】Death Note / デスノート ネタバレ・感想・あらすじ【Netflix】

f:id:kogawahayato:20170826010818j:plain

 

 Netflixオリジナル作品、デスノートを鑑賞しました。

 

 

 以下ネタバレ有りのあらすじと感想。

あらすじ

  警官の息子で高校生のライト・ターナーはバイト代わりに他の生徒の宿題を代行する日々を送っていた。
 ある日、ライトは空から落ちてきたデスノートを拾う。死神リュークがライトの前に現れてデスノートの使い方を説明し、デスノートを使うように促す。ライトは試しに気に入らなかった同級生のケニーの名前と死因をノートに書くと、ケニーがノートに書かれたとおりに死亡する。

 デスノートの力が本物であることを確信したライトは母を殺しながらも無罪になっていた犯人のスコマルをデスノートで殺害する。

 ライトは体育館でミアと出会い、ケニーは自分が殺したと告白し、ニュース中継されていた立て籠もり犯を実際に殺害してみせる。
 2人はデスノートを使い一緒に凶悪犯を殺害していく。その過程のなかで2人は次第に恋愛関係になる。ライトとミアはキラと名乗り世界中の人々から崇拝されるようになり、犯罪率が大きく減少する。

 ライトの父ジェームズ・ターナーはキラの捜査担当になるが、担当部署の仲間にキラを捕まえるつもりはなくジェームズはほぼ1人で捜査を行うことになる。
 そんな彼のもとにLと名乗る探偵があらわれ協力を申し出る。
  Lはキラはシアトルにいて、警察関係者であり、顔と名前が無ければ人を殺せないということを言いあてる。
 Lはライトを含めた容疑者たちをFBI捜査官に尾行させる。ミアは捜査官を殺すことを提案するがライトは却下する。しかしミアはひそかに持ち出したデスノートのページを使い捜査官全員を殺害する。
 
 捜査官殺害を受けてジェームズはテレビで顔を出して記者会見を行う。ミアはキラとしてジェームズを殺すべきだと主張するが、実の父を殺すことはできないとライトはまたしても却下し、2人は喧嘩別れをする。
 ジェームズが殺されないことでLはライトがキラであると確信する。

 Lはカフェで雨宿りをしていたライトの前にあらわれる。そこでライトがキラであることを確信しているが、犯行の手段がわからないとライトに告げる。

 雨の中家に帰るとずぶ濡れになって待っているミアがいた。2人は和解する。
 ライトはLの本名を探るためにLの代理人であるワタリをデスノートで操ることにする。ワタリはライトに電話をかけてLの本名は知らないとこたえる。また、Lが幼少期に育った施設に向かえばわかると言うので、ライトはワタリにその場所に行ってLの本名を探るように指示する。
 ワタリの異変に気付いたLは施設に捜査官を送る。ライトはLの本名を聞き出したあとはワタリを救う予定であったが、ミアの策略によりワタリは捜査官によって殺される。

 ミアはデスノートにライトの名前を書き、デスノートの所有権を渡すようにライトを脅迫する。
 ワタリが死んだことを知ったLは銃を手に取りライトを殺すことを決意する。
 Lの暴走を知ったジェームスは警察にライトを保護するように指示する。

 ライトはデスノートに素早く書き込みをし、ミアに観覧車まで来るように指示する。
 Lと警察の追走から逃げながらライトは観覧車へと向かう。途中Lに追い詰められるがキラ崇拝者によって助けられる。
 
 海辺の観覧車までたどり着いたライトはミアと共に観覧車に乗る。
 ライトはミアにキラとしての活動をやめようと提案する。そして、愛しているならノートを手に取るな、もし手にしたら2度と会えなくなると忠告する。ミアは愛しているとこたえる。
 しかしミアはデスノートをライトから奪う。ノートにはミアの名前と"ノートを受け取って死亡"と書かれていた。
 ミアがノートを奪った直後、観覧車の支柱が折れて傾く。ライトとミアはそのまま観覧車から落ちてしまう。ライトは水中に落ちて助かるが、ミアは地面に落ちて死んでしまう。

 ライトは2日間の昏睡状態に陥る。しかしその間もキラの犯行はつづいていた。ライトが活動できない間にキラが動いていることでLは失脚してしまう。ライトの昏睡中何者かがライトのもとへデスノートを届ける。
 
 入院中のライトのもとにジェームズが訪れる。ジェームズはライトの部屋でスコマルの記事を発見し、ライトがキラであることを悟っていた。
 どうやってやったのか聞くジェームズにライトは種明かしをする。
 
 ライトはデスノートを使い犯罪者に自分を水中から救出させ、観覧車から落ちたデスノートを回収させ、キラとしての活動をやらせていたのだった。また、ミアの死を利用して自分が助かるようにも仕向けていた。
 
 失脚したLはシアトルから出ていく寸前にミアが破っていたノートの存在に気が付く。Lはミアの家を訪れデスノートのページを見つける。そして涙を浮かべながらペンを手にとる。

 リュークがライトの前にあらわれて笑いながら言う。「お前ら人間って面白いな」

感想

これがハリウッドのデスノート! 

  はっきり言ってあまり期待していない映画でした。だって日本の漫画のハリウッドリメイクってあんまりパッとしないじゃないですか。(ドラゴンボールを筆頭に)

 そして僕の予想通りというか、つまらなくはないけどなんかコレジャナイという感じの仕上がりになっているように思いました。原作デスノートをまったく知らない状態で見たらかなり面白い映画かもしれません。ただ僕ら日本人はあのめちゃくちゃ面白いデスノートを知ってしまっているのでこのハリウッドリメイクがちょっと残念に思えてしまうのです。

 

ライト・ターナーってバカなんじゃないの?

 まず残念ながら主人公のライト君があんまり頭が良くないのです。

 デスノートの存在をちょっと気になる女の子にすぐにバラしちゃうし、人前なのに大声でデスノートの話をするし、Lと対面したらデスノートの能力についてバラしちゃうし。ライト君はバカなの? ちょっとは夜神月を見習ってほしいものです。FBIに尾行されたらポテチの中にテレビを仕込むくらいのことはしてくれないと!

 

 まぁでも最終的にちょっとだけ頭を使って生き残ったのは評価ポイント。

 

暴走する探偵L

 信頼していたワタリをデスノートによって殺されたLは暴走します。(つーかワタリって本名なのね)

 中盤で「私は殺さない 銃を持つのも嫌だ」と大声でライトを挑発していたLが豹変。銃を手にとりパトカーで暴走した後はキモい猫背フォームで走りながらひたすらライトを追いかけまわします。

 お前ら頭脳戦しろよ…… なんでデスノートでフィジカル勝負なんだよ

 

ツッコミどころ満載の楽しい映画(原作との違い)

飛べないリューク

 アメリカのリュークには羽がありません。基本的に徒歩です。性格もなんかあんまり良くなさそう。デスノートの使用を積極的に促す割には、その目的は不明。特に理由もなくノートを(明らかにライトの前に)落としてルールの説明だけしてくれる便利な存在。

 

いちゃつきながら大量殺戮をするサイコカップル

 ライトとミア、2人合わせてキラ。この2人がなんで付き合ってるんだかよくわかりませんが、いちゃつきながらガンガン人を殺していきます。それでよく平常心が保てるな。
 夜神月も「新世界の神になる」とか言ってかなりイカれてるけど、月はかなり計画的にやってるしなぁ。そこまで明確な意思もなくダラダラ殺していくあたりライト&ミアのほうがちょっと怖い。
 ちょっとお試しで嫌いなやつの名前書いてみようっていう初期の段階でいきなり頭部切断とか書くあたり結構ガチっぽい。

 

グロ注意

 デスノート最初の被害者であるケニー君。このケニー君が頭部切断という一番ムゴい殺され方をします。不運に不運が重なり頭部切断。血が噴き出て、脳がダラダラしてて、そこにポトリと落ちる頭部。あれ、これって少年誌掲載の漫画が原作ですよね……? 戦争映画でもなかなかこんな描写見かけないんですが…… 本気をだすところはそこではないのでは……?

 

Lはデスノートを使うのか

 ラストシーンでLはデスノートの断片を発見します。そこで復讐心を燃やしながらペンを手に取るんですが…… この先は描写されていません。そうです。ちょっと前に流行っていた「結末は自分で考えろエンド」です。

 

 ということで僕の見解。

  Lはデスノートは使わないと思います。Lがデスノートを使ったら本末転倒って感じです。

 

 劇中で繰り返される、どっちを選んでも悪いことしか起きないとしたらどうするか、というターナー親子の会話がその答えの本質です。
 2つの悪のうちマシな方を選ばなければいけないときもある。お前ならどうする? そのセリフの直後のLのシーン。デスノートを使うか使わないか、どっちにしてもLは幸せになれなさそうな選択をするシーンです。ライトが使う方を選んだんだから、正反対のタイプのLは使わないはずだと僕は思います。
 というか使わないでほしいという願望です。法で裁くという信念がLにあるからこそデスノートという題材が成立するのです。

 

 ただLがデスノートを使わなかったらキラが勝っちゃうことになるんですよね。犯罪者であるキラは最終的に負けなければいけない、というデスノートの法則を無視することになってしまいます。

 まぁでも自白したライトをジェームズが逮捕してキラの敗北が成立するはず……

 

まとめ

 ツッコミどころ満載で色々な改変がありましたが、結局最後まで楽しく鑑賞することができました。デスノートの設定の面白さってやっぱすごいんだなぁと再確認させられるような映画です。

 

 死神の目の設定がまるまる全部無くなっているのが個人的には残念なところでした。寿命を減らして取り引きするか、という葛藤が面白いんだけどなぁ。もったいない。

 

 ライトがまだ生きてるってことは続編あるのか!?

 

 ではまた。

 

 

Dani California

Dani California

  • アーティスト: レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
  • 出版社/メーカー: Warner Bros.
  • 発売日: 2011/07/13
  • メディア: MP3 ダウンロード
  • この商品を含むブログを見る