Travel Banana

シドニー生活を発信するブログ

青森に生まれる、という罰ゲーム

 僕は青森県北津軽郡で生まれ育ちました。めちゃくちゃ田舎の過疎地です。最寄りのコンビニは車で20分。冬は寒い。方言はださい。遊ぶところはジャスコかイトーヨーカドー。寒くて娯楽もないせいかみんなジメジメして暗い性格をしているような気がします。

 

 地獄じゃないか。

 

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青森県

 青森県とは、言わずと知れた本州最北端のど田舎。りんご県、ねぶた県としても有名。しかしどうせ北の方に旅行に行くなら北海道に行った方が面白い、という事実を日本国民のほぼ100%が理解しているので、観光に関していえば最近はあまり知識の無い外国人に狙いを絞っている。恐山、弘前城、キリストの墓など外国人ウケは悪くないようである。しかし交通の便の悪さ、公共交通機関の法外な価格設定、サービス精神の欠落などで嫌われやすい。

 ゆるキャラのにゃんごすたーが「Xの紅のドラムを完璧に演奏する」というパフォーマンスで一瞬だけ注目を浴びる。にゃんごすたーよりも秋田犬のわさおを公式キャラクターにした方が客を呼べるという意見多数。皮肉にも隣県が秋田なので秋田犬のわさおにお鉢は永遠に回ってこない。

 参考リンク

わさお通信:今日のしっぽ

にゃんごすたー nyangostar (@NYANG_GO_STAR) | Twitter

 

寒い

 青森の冬は寒いんです。雪もものすごく降る。明治時代、陸軍が雪中行軍して全滅する大事件がありましたが、そんなところにも人が住んでるという意味不明の事実。

 子供は週に1回は吹雪の中を歩いて学校に行かなければいけません。ただの吹雪ならいいんですが地吹雪や、視界が完全に失われるホワイトアウトという現象も年に数回起こります。
 子供の頃からそんな場所に住まなければいけないのは確実に罰ゲーム。

 

 寒さのせいで道路状況もよくありません。車を運転するにはかなりの熟練度が必要です。

「路面が凍結、更に吹雪で前が見えない状態で走行して、少し滑ったら即死亡」という闇のゲームを県民全員でやっているのです。

参考リンク

八甲田雪中行軍遭難事件 - Wikipedia

 

 

 

娯楽がない

 娯楽はジャスコイオンとイトーヨーカドーのみ。服を買うのも、家電を買うのも、映画を見るのもイオン。

 車に乗らなければどこにもいけないので基本的に家以外で酒は飲めません。

 唯一のストレスのはけ口、ねぶた祭りも1週間程度で終了。どうせ観光要素がねぶた祭りしかないんだから3か月か半年くらいやればいいのに。

 最終的には趣味は車とパチンコに落ち着きます。ただでさえ低い青森の賃金が吸い込まれていくのです。

 

 リンゴ

 リンゴはうまい。だから何だっていうんだ。青森で生まれることと東京で生まれることの差を考えたら、リンゴがうまいなんて要素はただのゴミ。リンゴなんてスーパーで買えるし食べなくても生きていけるよ。都会に生まれたかった!

 

田舎に住みたい?

 たまに田舎に住みたいだとか、地方に移住したいだとか言ってる馬鹿野郎がいますが、その人たちの言う田舎というのはどうせ埼玉とか茨城とか奥多摩のことなんでしょ? 田舎に住みたいけど東京で買い物もしたいんでしょ?

 老後は畑を耕して自給自足したい? どうぞご自由に。

 東京で消耗してるほうがマシだよ。

 

まとめ

 つまり何が言いたいのかというと、青森はちっともおもしろくないので、誰でもいいから面白くしてくれということ。ねぶた祭りの期間延長するとか、演技力があって面白いイタコを恐山で育成するとか。

 地元を大切にしたいという思いもありますが現状ではどうにもならんのですよ。

 

 ではまた。

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