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「英語力」という言葉とその数値化が嫌い

 海外に行ったり、英語の勉強をしていたりすると、「英語力」という言葉をよく目にします。この言葉、というか単語、どうしても好きになれません。語彙力、語学力というのはわかりますが、英語力っていう言葉はそもそも日本語として正しいんでしょうか。

 

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イングリッシュパワー?

 英語力。直訳するとEnglish Power。でも英語にパワーなんてないですよね。英語能力というならスキルという訳もできるんですが英語力って日本語としてなんか変な感じがします。身体能力を身体力とは言わないし、特殊能力を特殊力とは言わないですよね。同じように英語能力も英語力とは言わないのでは?

 と思って「英語力」で検索してみるとトップにNHK出版のサイトが…… NHKが使うということは英語力という言葉は日本語として正しいのか……?

グーグル先生

 こんな時はグーグル先生に翻訳してもらいます。

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 あれ? マジで? これは日本語としてやっぱり正しいのか。僕の感覚がなんか変なだけだったみたいですね。でもそれなら、フランス語力とかドイツ語力みたいな言葉ももっと見かけてもいいような気もします。

英検

 しかし英検のサイトでは英語技能検定や英語能力判定というように表現しています。やはり僕の主張が正しいのでは? 英検では英語能力は測定できても英語力は測定できないのでは?

文部科学省

 あ、やっぱりダメです。文部科学省が英語力という言葉を使っています。文科省が使っているということはおそらく正しい日本語なのでしょう。でもなんだかモヤモヤします。

 

平成27年度英語教育改善のための英語力調査事業報告:文部科学省

 

なんか「戦闘力」みたいで嫌い

 英語力(IELTS)…… たったの5か…… ゴミめ

とか

 わたしの英語力(語彙)は530000です

とか

 英語力という言葉を聞くたびになんとなくこういうシーンを頭の中で思い浮かべてしまいます。なんか英語力っていう言葉の響きってドラゴンボールっぽくないですか? 本来は数値化できないものを数値化しているあたりもなんか似ている気がします。

  ある日サイヤ人が地球にやってきてスカウターで絶対的な強さの数値として戦闘力を計測します。しかしスカウターを使って戦闘力を測定していたサイヤ人達は、悟空達の戦闘力が戦況に応じて変化することに困惑します。つまり数値化はあまり意味がなかったということになります。

 同じことがそのまま英語にも言えるのではないでしょうか。例えばTOEICのスコアが高くても英語が話せないという人もいますし、テストやスピーチは苦手だけど英語が話せるという人もいます。映画やドラマでは読み書きのできないネイティブスピーカー(なぜかだいたい黒人)が度々登場します。そう。つまり英語の能力を数値化して評価することに意味はないのです。

 

まとめ

 なぜ今回こういう内容なのかというと、とある事情でTOEICを受験しなければいけなくなったからです。とりあえず少しずつ勉強をはじめたんですが、僕は昔からテストというのが大嫌いでちょっと屁理屈を言いたくなってしまったという訳です。

 英語はできるかできないかの2択しかなくて、どれだけテストで好成績を修めてもあまり意味はないと思います。好成績をとってから同じことを言う、というのが今の目標です。

 ではまた。

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