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自由度の高いオーストラリアと育成型の日本 働き方で感じるギャップ

 僕は2年間のワーキングホリデーの大半を仕事をして過ごしました。バイトですけどね。所謂ローカルジョブ、つまりオーストラリアの現地の職場で働くとそのスタイルが日本のものとはかなり違うことに気づきます。その違いについて比較していきます。

 

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日本の企業

 僕は職歴がないので既に本末転倒な感じはありますが、日本の企業について。日本で働くと、基本的には上司、先輩など上の立場の人からまずは指示があって、それに従って行動していきます。問題や不備があればその都度指示を仰ぐことが普通です。新しく採用された人が入ってきたら、事細かく仕事の内容を教えます。これによって融通の利かない居酒屋店員のような人が増えます。

労働時間

 時間に関しては、始業時間には厳しくて、終業時間には緩いという雇用主が非常に有利な感じです。作業が途中だったら、キリのいいところまでやって帰ろう、というのが日本人の感覚の根底にあるのでどうしても終業時間に関してはそういう風になってしまいます。

 

オーストラリアでは

仕事を教えてくれない

 オーストラリアで働くと基本的に誰も仕事を教えてくれません。僕は飲食店で働くことが多かったので飲食店のことを言うと、まず初めに仕事の概要を説明されて、じゃあやってみて!ヨロシク! って感じでいきなり全部任されます。どこに何があるかとか、機材の使い方とかそういうことは教えてくれるんですけど、例えばバリスタならコーヒーの作り方は知っていて当たり前、キッチンで働くなら料理が作れて当たり前という感じなので経験がとても重要視されます。

裁量権がある

 そして何か問題が起きると大抵は自分で判断して解決することになります。自由度はかなり高いですがプレッシャーも大きいです。勿論きちんとトレーニングしてくれるところもありますが、どちらかというと少数です。

 それなので、地元のレストランなどに行くと、ウェイターによって対応の仕方がまったく違う場合があります。例えば料理が遅れたら一品サービスしてくれる人もいれば、割引してくれる人もいます。それをバイトでも個々人の判断で行っています。上司の指示を仰がなくていいので、融通の利かない居酒屋店員みたいな人はいません。

時間

 就業時間もあまり明確にはなっていないことがあります。僕が働いていたカフェでは一応の出勤時間の決まりはあるんですが、30分遅れで仕事を始めても、特に他の作業に支障がないようなら何も言われませんでした(あくまで僕の場合)。終業の時間も作業が終わったときが終わりの時間という感じで、引継ぎができていれば帰って問題ありませんでした。

 バナナファームでは、終業時間が昼の3時で、時間になるとベルが鳴ります。ベルが鳴ったらどんなに作業が半端な状態でも全部放置してみんな(指示を出す立場の社員含め)帰ってました。オンとオフの切り替えが本当に速いです。

 

日本で感じるギャップ

 僕は日本に帰ってきてバイトを始めたんですが、先日、時間になったので帰ろうとすると、「なんでみんなまだ働いてるのに帰ろうとしてるの?」と言われました。「え?時間だからですけど……」と言った瞬間、あぁそうだった、やってしまった、と思いました。時間が過ぎて引き継ぎも終わってるのにまだ働いている人がいたことは単純に謎だったんですが、これは大失態。ちょっと手伝ってから帰れ、ということですね。

 別にちょっと手伝うくらい全然いいんですが、これは僕が日本にあまり居たくない理由の1つでもあります。優しさがないとか非常識だとか言われちゃうんですけどね。でも、その少しだけ早く来て少しだけ遅く帰るというのが、積み重なって知らないうちにものすごいストレスになるんです。しかもそれが礼儀やマナーとして扱われているところがタチが悪いですね。これは日本人が真剣に考えて改めるべきポイントだと僕は思います。

 

まとめ

 日本は生抜き育成型。オーストラリアは即戦力型。言うなれば読売ジャイアンツ。

 ではまた。

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